2014年6月1日日曜日

Poemusica Vol.29

東京は月をまたいで2日続きの真夏日です。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPで、Poemusica Vol.29が開催されました。2014年1月以来の昼間のPoemusicaです。

大阪から来たいおかゆうみさん(画像)。2年前、彼女がはじめて東京で歌った場所にたまたま居合わせて、すっかりその音楽の虜になり、いつか共演したいと思っていたのですが、ようやく念願が叶いました。半歩踏み外したら二度と戻って来られないような危うさと、その危うさをソングライティングにおいてもパフォーマンスにおいても高い精度で表現する強靭なスキル。これだけ胸に刺さる言葉と声を持つ23歳はなかなかいないのではないでしょうか。

今泉沙友里さんは佐賀県出身。曲調は王道のポップソングなのですが、キャラクターが微妙にズレていて、そのギャップが面白い。オチの無い小芝居と自ら銘打って、本当にオチの無い小芝居をして、きちんと滑らせる(笑)。一瞬のちに真顔で切ない青春片思いポップチューンをガツンとかます。サポートギタリストのもやし(川部宏昭)さんの好演と客席の温かさにも助けられ、ユルくも楽しいステージを展開しました。

漲るテンションで会場の空気をガラリと変えた菅田紗江さん。東京のアコースティックシーンでは知らない人のいない実力派です。確信的な低音から強気な高音までレンジの広い声で、決してキャッチーなわけではないのに妙に耳に残る旋律、正確な内的律動に裏打ちされた高速ギターカッティング。挑発的な瞳の戦闘美少女が時折見せる繊細さ、心細さ。そのバランスもギャップも含めてロック。アコースティックパンク。たったひとりでThe Woodentopsや初期 RADIOHEADなんかを思わせる格好良さです。

リハーサルを聴いて今日はそれぞれのアクトにぶつけるような方向で作品を選びました。いおかゆうみさんには僕なりのブルーズ解釈でもある「ANOTHER GREEN WORLD」を、今泉沙友里さん(と数名のお客様)のスカートに合わせて「花柄」を、そして菅田紗江さんの高速フローに響かせるような気持ちで「International Klein Blue」を朗読しました。

なんとありがたいことに、6月はPoemusicaがもう一回あります。記念すべき30回目はいつもの木曜夜に。間違いなく楽しめます。是非!

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Poemusica Vol.30
日時:2014年6月19日(木) Open 18:30 Start 19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
    yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,100円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演: はらかなこ *Music
      齊藤さっこ *Music
      芦田ちえみ(水戸) *Music
      カワグチタケシ *PoetryReading

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