2018年5月4日金曜日

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 ②

晴天。昨日よりすこし気温が低め。5月の連休恒例のクラシック音楽フェス『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018』、2日目の5/4は有楽町東京国際フォーラムで3公演を聴きました。

■公演番号:M251 
東京国際フォーラム ホールD7(ネルーダ) 9:30~10:15
マリー=アンジュ・グッチ(ピアノ)
ショパン:ロンド 変ホ長調 op.16
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」op.39から 第4、5番
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
ショパン:スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39

ショパンのop.16とラフマニノフは昨日と同じですが、プロコフィエフに代えてショパンのスケルツォを2曲演奏。ピアノの音色が多彩でどの音もきらきら輝いているように聴こえました。楽曲の解釈に優れているのでしょう。完璧な技巧の先に見えるのは演奏者の内面ではなく、作曲者の人生のような気がします。アンコールはサン=サーンストッカータop.111-6でした。

■公演番号:M232『中世の伝統歌Ⅱ』 
東京国際フォーラム ホールB5(ツヴァイク) 12:15~13:00
アンサンブル・オブシディエンヌ

ホールの扉からリコーダーを先頭にチターやダルシマーなどを演奏しながらステージに上がりました。中世ヨーロッパや中近東の古楽器を古い絵画やタペストリーを手掛かりに再現した5人組(歌、打楽器、木管楽器、弦楽器×2)のアンサンブルが13~15世紀の音楽を奏でます。ケルト調の旋律に乗せて古語で歌われる信仰、悲恋、戦争、投獄。酔っ払いの小芝居。ファンタジーで読む吟遊詩人が眼前に現われたかのようです。

■公演番号:M227『Ararat ~アラーラ(アララト山)~』 
東京国際フォーラム ホールB7(クンデラ) 21:00~21:45
カンティクム・ノーヴム

女声1、男声2、縦笛2、打楽器2、弦楽器5、計12名の小楽団。民族楽器によるアルメニアのフォークロア。ヴィオラ・ダ・ガンバのドローン(通奏低音)に重なるリュートの低音弦のリフレインが演奏全体の基盤となり、打楽器群の緻密なタイム感と相俟ってウルトラモダンな音像を構築しています。リコーダーの低く柔らかい音色、三声の掛け合い。1970~80年代のアンビエントミュージックの原型ともいえる美しい音楽です。

中日の今日は西欧以外の伝統音楽の普段はなかなか聴く機会の少ない生演奏を楽しみました。LFJならではの好企画だと思います。


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