2016年5月22日日曜日

ウィーン~ハンガリー 音楽の旅

夏日。神楽坂ロイホの向いの細い路地を入ってすぐ。The Gleeでヴァイオリン徃住めぐみさん、ヴィオラ手島絵里子さん、チェロ神野佳美さんによる弦楽三重奏を聴きに行きました。

ウィーン~ハンガリー 音楽の旅』。かつて「Doors close soon after the melody ends」という詩作品で「タータンチェックのスカートに/アーガイルのソックスが/冬の道を/気高く/踏んでいく/ウイーンから/ブダペストに/嫁いだ/ハプスブルク家の王妃のように」と書いたことのある僕のために開かれたようなコンサートです(笑)。

前半はウィーン。シューベルト弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D471」とベートーヴェンの「弦楽三重奏曲 ハ短調 Op.9 No.3」の2曲を演奏。そして後半はハンガリー。コダーイ間奏曲エルンスト・フォン・ドホナーニ弦楽三重奏曲のためのセレナーデ Op.10」。アンコールは「魅惑のワルツ」(オードリー・ヘップバーン主演『昼下がりの情事』主題歌)というプログラムでした。映画の舞台はパリですね。

室内楽は演奏家の表情がわかるサイズの会場で聴くのが楽しい。The Gleeはホールとサロンの中間ぐらいの広さと雰囲気で、木造りの響きも美しかったです。三人三様の黒のノースリーブドレスもとてもお似合いでした。

ピアノがリズムキープする器楽曲とは異なり、まだ日の浅い組み合わせということもあって、アーティキュレーションがわずかに不揃いになる瞬間がありましたが、個々の技術は申し分ないので、これからアンサンブルを磨いていけば更に素敵になるでしょう。

楽曲的にはコダーイがよかったです。中間部でヴィオラがリードを取る場面、ドホナーニもそうでしたが、手島さんのヴィオラの音色には東欧の旋律が実に良く嵌るなあ、と思いました。

 


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