もともとは7月のTOKYOポエケットのあと、両国のイタリアンバルで何人かで飲んでいたとき、石渡さんと「今度ツーマンライブやろうか」という話をしていた席に居合わせたリュウくん(左利き)が主催となって企画してくれました(なので実はレコ発は後付けなのです)。
jiccaさんという素晴らしい会場を紹介してくれたり、人気イラストレーターの夏目麻衣さんにフライヤーを依頼したり、彼がいなければ成り立たなかった今日のライブ。とても感謝しています。
jiccaさん特製メニュ(画像)は、農家直送野菜たっぷりのプレートと天然酵母の自家製パン、じゃがいものスープ(これは紀美さんの詩とシンクロしていました)。開演前、明るい陽が射すテーブルでお客様がみんな同じものを食べている光景は、幸福で平和そのものでした。
石渡紀美さんは落ち着いた低い声の朗読で、『十三か月』とその後に書いた作品を中心に、秋から冬へ移り変わる自然とそれを見つめる目を描写しました。入場時に僕のショートストーリー「希望について」といっしょに配られたエッセイ「fall into winter 序文、あるいはあとがき。」の日常と非日常のあわいを描いた透明感ある文体も素晴らしかった。
僕のセットリストは以下の通りです。
・森を出る
・一月、友情のはじまり(石渡紀美詩集『十三か月』より)
・二月、水の音( 〃 )
・観覧車
・水玉
・花柄
・fall into winter
この7篇に加え「無重力ラボラトリー」を石渡紀美さんとデュオで。大気圏外にいる「彼女」と地上の「彼」の対話の詩です。声の温度差にふたりの距離を感じた、といううれしい感想をいただきました。
約60分のライブパフォーマンスのあとは、リュウくんのMCでトークを少々。ご来場のお客様にあらかじめ書いてもらった質問カードに答えるようなかたちで(答え切れなかった質問はfacebookで回答しています)。美味しい食事も相俟って、ひとりでご来場の方同士もなんとなく打ち解け、いい雰囲気が作れました。どうもありがとうございます。
『ultramarine』は今後、各ライブ会場で販売するほか、馴染みの書店さん、古書店さんにも順次納品しますので、遠方で、或はご用事があって今日会場に来られなかった方も、どこかで見かけたら是非お手に取って読んでみてください!
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