2015年6月18日木曜日

Poemusica Vol.41

夏至の4日前。茶沢通りから一本裏の緑道にクチナシの花の甘い香りが漂っています。下北沢 Workshop Lounge SEED SHIPで41回目のPoemusicaが開催されました。

澤寛子さんの歌を初めて聴きました(動画サイトにもほとんど情報がありません)。小柄で華奢なショートカット美少女が全身を使って絞り出すように歌う姿に、胸の底にある何かが震えました。ガットギター友宗敢さんのサポートもよく歌声に寄り添い、正確かつエモーショナル。今年、活動の拠点を大阪から東京に移し、より多くの聴き手を得ることでしょう。

ヴァイオリン・インストゥルメンタルのあすなさん(画像)。ピアノはモチヅキヤスノリさん。普段はシンガーのサポートにまわることが多いというあすなさんですが、センターとしての華やかさを持っています。ヴァイオリンの音色がキラキラと躍動し、溌剌と演奏する姿と相俟って、聴いているこちらが自然と笑顔になってしまうような陽性の魅力があります。

臼井ミトンさんはぐっと渋く。ギターとピアノを両方弾くシンガーとは何度か共演していますが、彼の音楽は普通とは逆に、ギター曲がメロウでドラマチック、ピアノ曲がアップテンポでグルーヴィなのが面白い。サウスポーのアスリートを観る面白さと似ているような気がします。楽器演奏や歌唱をまずフィジカルなものとして捉えているのも信頼が置けるところです。

僕は、オープニングに「」、"Unversal Boardwalk"より「六月」、夏至の一日を描いた「ガーデニア Co.」、あすなさんの前に「」「新しい感情」、最後にラングストン・ヒューズの「もの憂いブルース」(斉藤忠利訳←高校の大先輩です)のカバーでミトンさんにバトンを送りました。バラエティに富み且つバランスの取れた、Poemusicaらしい夜になったと思います。

7~8月はPoemusicaはお休みして、そのかわり詩の教室と句会をします。次回Vol.42は9月21日、祝日の昼間のPoemusica。独自の視点で個性的な音楽を創造している女子SSW3組を招いてお届けします。どうぞお楽しみに!

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Poemusica Vol.42 ポエムジカ*詩と音楽の午後

日時:2015年9月21日(月・祝) Open12:30 Start12:50
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
    yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演:mayuluca (vocal/guitar)
    エリーニョ (vocal/piano)
    中田真由美 (vocal/guitar)
    カワグチタケシ (PoetryReading)

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