2014年12月18日木曜日

Poemusica Vol.35

日本列島を寒波が覆った今週ですが、東京は快晴です。師走の下北沢はいつにもましてにぎやか。Workshop Lounge SEED SHIPで "Poemusica Vol.35" が開催されました。

過去ソロの弾き語りでPoemusicaに出演している古川麦くん関口将史さんとのデュオで(画像)。ガットギターとチェロの柔らかく優しい音色のなかにもスリリングなインタープレイが加わって、12月の夜らしいスペシャルな演奏です。出演決定後すぐにリクエストしたMel Torme の "The Christmas Song" も麦くんのしっとりと滑らかな声にぴったりでした。

ピアニスト/コンポーザーのはらかなこさん。彼女もいつもはソロで出演してもらっていましたが、今回はミニドラムジャーマン山根ポテトさんと丁々発止のアンサンブルで会場の温度を一気に上げました。ピアノインストに打楽器が加わることで彼女自身が持っているクリスプで溌剌としたリズム感が前面に。会うたびに新しい魅力を見せてくれます。

そんな2組とは対照的に、ちみんさんがひとりで歌い始めると凛とした空気が徐々に広がり客席全体を静かに蔽います。人の声を聴いたときに感じる美しさや心地良さというのはどこからやってくるのだろう、と彼女ののびやかで陰翳の深い歌声を聴きながら、僕はずっと考えていました。研ぎ澄まされたその音楽は言葉を軽々と越えて、どこか深い、でも適切な場所にすっと落ちる。

僕の出番は3回。はじめに故岸田衿子さんのクリスマスの詩「宿り木」と自作詩「チョコレートにとって基本的なこと」「新しい感情」。2回目は冬の詩3篇「」「舗道」「(タイトル)」。そして最後に、ちみんさんの「すべて」という曲にインスパイアされて書いた同名の「すべて」という詩を、ちみんさんご本人のギターに乗せて。そのまま彼女が歌いつないでくれました。

今回のミュージシャンは3組ともPoemusicaは3回目の出演です。僕としてはリラックスして接することができたのですが、彼らはそれぞれ初対面。お互いいい刺激になったようで、うれしく思います。

これで僕の2014年の詩のお仕事はおしまい。詩集を読んでくれた方々、朗読を聴いてくださったみなさん、素敵な出会いと再会に感謝します。おかげさまで充実した一年になりました。2015年最初のPoemusicaは1月15日。3周年ということで、スペシャルな回にしたいと思います。是非!

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Poemusica Vol.36 ポエムジカ 3周年
日時:2015年1月15日(木) Open18:30 Start19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
    yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,600円(ドリンク代別)
出演:ノラオンナ(Vocal/Ukulele)
    アカリノート(Vocal/Guitar)
    The Letter(Vocal/Piano & Guitar/Chorus)
    三木聖香(Opening Act)
    カワグチタケシ (PoetryReading)

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