2013年6月23日日曜日

銀座のノラの物語

たった三度しか訪れたことのないお店でも、終わるときはさびしい気持ちになります。1年半のあいだ、毎週ここで奏でられた音楽が積み重なっているからでしょうか。そのあいだずっと、台風の日も、大雪の日も、この場所で、特別な夜を待つお客様とミュージシャンを迎えてきたノラオンナさんにしてみたら、尚更だと思います。

出演のお話を戴いたのちにそのことが決まりましたが、プログラム構成やプロモーション手法に影響はありませんでした。直接的には。前回2/24の銀ノラと演目が重ならないこと。ブッキングライブイベントではあまり取り上げない1篇10~20分の長い作品を朗読すること。などを決めて。

1.
2. 雨期と雨のある記憶
3.
4. 四通の手紙
5. 世界の渚
6.
7. 星月夜
8. バースデー・ソング
9. 都市計画/楽園
10. Melody Fair(訳詞)

地下二階。拍手もためらわれるような静寂の空間で、一音一音を丁寧にお客様に手渡すことができたように思います。30年間酷使に耐えたAIWAのカセットテープレコーダーがついに壊れて、最後に流したビージーズが感度の悪いAMラジオみたいにとぎれとぎれになってしまったのも、地下室っぽかった。

そんな偶然が重なって、終わってみれば、この「銀座のノラの物語」という特別な会のしめくくりにはうってつけな夜になりました。終演後にみんなで笑ったふなっしーの話も全部、きっといつまでも忘れないことでしょう。ノラさん、お疲れ様でした。みなさん、ありがとうございました。

このようにしめやかに幕を閉じた「銀座のノラの物語」ですが、2週間後には中央線に場所を移し、ノラさんの手料理の品数も増えて「アサガヤノラの物語」として再スタート。7/14(日)がノラオンナさんのウクレレ弾き語りソロ、7/21(日)がアカリノートさん。新たな一歩を踏み出します!





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