2013年5月3日金曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013 ①

五月。連休初日の東京湾岸はまぶしい快晴です。

東京メトロ有楽町線に乗って、有楽町東京国際フォーラムへ。GW恒例のクラシック音楽フェス "ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013"。今年のテーマは"L'HEURE EXQUISE"「パリ、至福の時」ということで、フランスの作曲家のオーケストラ作品を中心にチョイス。

今日は有料公演をふたつ鑑賞しました。


■公演番号:112 ホールA(ボードレール) 12:15-13:00
ラヴェル亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」「ボレロ
サン=サーンス交響詩 死の舞踏 op.40
フェイサル・カルイ指揮 ラムルー管弦楽団

■公演番号:114 ホールA 17:00~17:45
サティ(ドビュッシー編)「ジムノペディ第1番、第3番
ドビュッシー牧神の午後への前奏曲」「交響詩 海
フェイサル・カルイ指揮 ラムルー管弦楽団

同じ指揮者とオーケストラで2公演ということになりました。こういう選び方もフェスならではです。このところちょっとさぼっていて、クラシックのコンサートに行くのが"ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012"以来1年ぶりでした。そのため昨年最後に聴いたロシアのオケとのギャップがすごかったです。

ロールキャベツにベシャメルソースをかけたみたいにこってりした演奏から一転、ボーダーのシャツを着こなしたお洒落で小粋なパリジェンヌがバゲット齧りながら散歩してるみたいな感じです。そもそもフランスのオケに重厚さや深みを求めるのは筋違いでしょう。

かといってチャラいテキトーな演奏というわけではまったくありません。「ボレロ」も「海」もここんちが初演という伝統あるオケらしく、正確でしっかりした技術を持っています。カルイ氏の指揮も暑苦しいところがなくて、指先までエレガントでした。

一番面白かったのはラヴェルの「ボレロ」です。まず15分程の曲で最初の10分ぐらいは指揮者が微動だにしない。たったふたつの旋律を、楽器を加えながら曲の頭からお尻まで時間をかけて徐々にクレッシェンドして(音量を上げて)いく構成ですが、終盤突然急激にデクレッシェンドする(音量を下げる)部分があり、最初は「放送事故?」っていうぐらいびっくりしました。二度、三度と同じフレーズに来るたびにデクレッシェンドが繰り返されると、ジェットコースターでレールの頂上から下降し始める瞬間のような、軽い眩暈のような感覚になりました。

ライブや録音で何度も聴いた「ボレロ」ですが、こういう解釈ははじめてで、とても新鮮でした。

明日は3公演、フォーレとフランクとドビュッシーと。楽しみです!

 

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